サイナスリフトとは

こちらのページでは、「サイナスリフト」とはどのような治療方法なのかをまとめています。さらに治療にあたって知っておきたいメリットとデメリットについても紹介しています。

サイナスリフトとは

「サイナスリフト」とは、インプラント治療において上顎の骨に高さが足りない場合に、骨を増やすために行われる治療です。これは、上顎洞と呼ばれる上顎上部にある空洞に骨をふやすもので、極端に骨が少ないと判断された場合に選択されます。

治療を行う場合には、歯茎を横から切開した上で骨を削り、インプラント埋入部分の上顎洞の底を押し上げます。その押し上げたスペースに対して人工の骨補填剤を入れていくことによって骨を増やし、インプラント治療が可能な状態にします。

サイナスリフトのメリット・デメリット

続いて、サイナスリフトのメリットやデメリットについて見ていきましょう。

サイナスリフトのメリット

サイナスリフトは、下記のようなメリットがある治療方法です。

• 上顎の高さが極端に足りない場合でもインプラント治療を可能にできる
• 一度に広い範囲の骨造成が行える

前述のとおり、サイナスリフトは上顎の高さが極端に足りない場合に選択される治療方法です。さらに、こちらの治療方法では、上顎洞に直接アプローチをして骨造成を行っていくため、広範囲に対する骨造成を行える点が特徴。このことから、隣り合った複数本のインプラント治療を実施する際にもメリットがある方法といえます。

サイナスリフトのデメリット

サイナスリフトには下記のようなデメリットが考えられます。

• 治療期間が長くなる
• 患者への負担が大きくなる

サイナスリフトを行った場合、人工骨が安定するまでには6〜10ヶ月ほど必要であるといわれています。このことから、インプラント治療にかかる期間が長くなるという点がデメリットとして挙げられるでしょう。

さらに治療期間が長くなることに加えて、インプラント埋入時とはまた別に歯茎の切開などを行う必要があることから患者への負担が大きくなります。

まとめ

サイナスリフトは、極端に上顎の骨が少ない場合でもインプラント治療を行えるようにするための治療法です。

ただし、患者自身にとっても体の負担が大きくなる治療方法であるため、歯科医院選びや実際に治療を受けるかどうかについては慎重に検討することが必要といえるでしょう。信頼できる歯科医院を選んだ上で医師ともしっかりと話をし、治療のメリットだけではなくデメリットも十分に理解することが大切です。