インプラント治療のリスクとは？

インプラントは歯を失ってしまった場合に咀嚼能力を取り戻すことができる治療方法です。しかし、治療を検討する場合にはリスクについても知っておく必要があります。こちらのページでは、インプラントにおいて考えられるリスクについて紹介します。

インプラントのリスク

インプラント治療におけるリスクには、下記のようなものが考えられます。

インプラント周囲炎のリスク

インプラント治療を行った後、しっかりとケアを続けていかないとインプラント周囲炎と呼ばれる炎症が起こることがあります。炎症が起きても治療をせずに放置すると、インプラントを支えている顎の骨が溶けてしまうことにつながります。

そのため、インプラントを受けた後は定期的にメンテナンスを受けることが非常に重要になってきます。歯科医院で検査を受けるとともに、PMTCにより口の中を清潔に保つように心がけてください。

インプラントが抜け落ちるなどのリスク

インプラント治療前にはレントゲン検査や歯科用CTにより骨や血管、神経などの状態を確認します。この確認を怠った場合には、インプラントが抜け落ちてしまったり、骨を突き抜けてしまうというリスクがあります。また、場合によっては血管や神経を傷つけてしまう可能性もゼロではありません。

しかしこれらのリスクは事前の検査を十分に行い、綿密な治療計画によって防ぐことができます。事前の検査をしっかり実施し、治療計画についても納得できるまで説明をしてくれる歯科医院を選びましょう。

金属アレルギーのリスク

インプラント体はほとんどがチタン製となっています。チタンはイオン溶出しにくいことからアレルギーが起こりにくいとされていますが、中にはチタンアレルギーの人もいます。

治療を行ってから困らないように、不安な方はあらかじめパッチテストを受けて金属アレルギーについて確認しておくのがおすすめです。

骨とインプラントがうまく結合しないリスク

インプラントを埋入した周囲の骨密度が低い場合、インプラントと骨の結合がうまく進まないケースがあります。そのほかにも、術後インプラントの周りが細菌に感染したり、埋入手術の際にドリルによる摩擦熱の影響によって骨がやけどを負ったような状態になったりした場合にも、結合がうまく行われない場合もあります。

まず事前に検査で骨密度を確認しておくといった点に加え、手術中に適切なドリル操作を行うことなどにより、骨がやけどを負ったような状態になるのを防げます。

まとめ

インプラント治療には、さまざまなリスクが考えられます。とはいえ、失ってしまった咀嚼能力を取り戻せるという大きなメリットがある治療方法ですので、事前にメリットとリスクの両方を知った上で、治療を受けるかどうかを検討することが必要です。

インプラント治療を受けるかどうか迷った場合には、医師に相談しながら検討していくと良いでしょう。